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春夏秋冬
当山荘の地は今からおよそ900年前に関白藤原基房が
松殿(まつどの)という別業を営んでいたところであります。
流祖高谷宗範(たかやそうはん)本名恒太郎 が
1918年(大正7年)に当時ひろく行われていた
小間の茶のみならず茶道の起源である広間の茶、書院式の茶道を復興する目的で、この地を買い求め、
十有 余年の歳月をかけて建てたものです。
当山荘の設計は、すべて高谷宗範自らおこなったもので、
土地の高低を考え、百分の一の模型を作り、
建物を建て、池泉を掘り、樹木を植え、
石を配した庭園です。
その基本は、方円の考えに基づくものです。
「心は円なるを要す、行いは正なるを要す」
心は円満に丸く行いは常に正しく四角く、
という考えに根ざしており、
その思想は随所に現れています。
小間の茶(草庵式)のみではなく、
広く一般の人が楽しめる広間の茶(書院式)を広めようと考えて建てたものです。
書院には書院式の庭園を、小間の席には草庵式の庭をもち、それぞれに主景、借景となるように工夫した庭園です。
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